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        農業?農村開発

        日本工営は、多くの開発途上國が抱えている農業?農村における諸問題を解決するため、灌漑排水施設?農村インフラ整備、農業生産から流通に関わる農産物バリューチェーン、地域開発全般に関わる総合的なコンサルティングサービスを提供しています。
        日本工営の特徴は、受益者である農家のニーズや自然?社會環境に基づき、農業?農村インフラ整備(ハード)と営農?流通?組織強化(ソフト)の両面のアプローチによる農業?農村開発を、計畫から事業実施、維持管理まで事業の全プロセスにおいて実施でき、さらには農業を中心として他技術分野と連攜した地域総合開発を計畫?実施できることにあります。
        主な技術分野として、農村振興計畫づくり、灌漑排水施設?農村インフラ整備にかかる調査?設計?施工監理?維持管理、営農改善、収穫後処理?農産物バリューチェーン改善、農民組織強化、農村インフラ運用?維持管理改善、環境社會配慮?ジェンダー、地方行政?政府職員能力?體制強化、農業普及手法の改善、栄養改善、金融やビジネス支援等を通じた、農業?農村の持続的な発展や受益者の農業生産?生計向上?安定化を目指しています。

        農業?農村開発の主な事業実績

        ムエア灌漑開発事業(ケニア)

        國名ケニア
        発注者 ケニア國水?衛生?灌漑省および國家灌漑公社
        プロジェクト名ムエア灌漑開発事業
        実施期間2011-2022
        プロジェクト內容

        首都ナイロビから北東へ100kmほどの地域に広がるムエア灌漑地區では、1990年代に頭首工および水路の新規建設?改修、既存灌漑地區(約6,600ha)の圃場整備等がJICAの無償資金協力事業にて実施されました?,F在では、ケニアのコメの約8割が生産されるケニアおよびサブサハラアフリカを代表する灌漑地區の一つです。

        無償資金協力事業の後、新規灌漑地區拡張のためのダムおよび灌漑?排水施設の詳細設計が実施され、2011年よりムエア灌漑開発事業(本事業)が始まりました。本事業は、大統領のフラッグシップ事業の一つとされており、ケニア國內でも注目度の高い事業です。詳細設計の見直し、住民移転や施工業者入札を経て2017年からティバダム及び灌漑?排水路の建設工事が実施されており、2022年中に完工となる予定です。

        日本工営は無償資金協力事業から約30年にわたり、本地區の灌漑開発に攜わってきました。本事業により、ダムの水を利用した二期作が可能となり、灌漑面積は約8,000haから約10,000haに増加、年間の水稲総生産量は約35,000トンから約67,000トンに増加する予定です。また、既存灌漑地區では、更なるコメの生産性向上を目指し、技術協力プロジェクトが実施されていて、灌漑排水インフラの整備と営農者への技術協力の2つの技術を軸にして、ケニアのコメ生産量増大に寄與しています。

        日本工営の業務

        事業実施全體管理、ダムおよび灌漑?排水施設の詳細設計、工事業者調達支援、施工監理、O&Mマニュアルの作成、政府職員?水利組合に対する水管理強化支援、事業効果のモニタリング?評価、業務を通じた政府職員への技術移転、等

        1990年の無償資金協力事業で建設された新ニャミンディ頭首工(固定堰、堰長:45m、最大取水量:7.0m3/s)
        建設中のティバダム(ロックフィルダム、堤體高:40m、堤體長:1.1km、堤體積:120萬m3、貯水容量:11.2百萬m3
        建設中の灌漑水路(コンクリートライニング、計畫流量:2.88m3/s、水路底幅:2.5m、水路高:1.6m、延長:2.4km)
        灌漑地區の田植風景。本事業によるダム及び灌漑?排水施設の整備により、稲の収量増加が見込まれます。

        ヒマーチャル?プラデシュ州作物多様化推進プロジェクト(フェーズ1、フェーズ2)(インド)

        國名インド
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名ヒマーチャル?プラデシュ州作物多様化推進プロジェクト(フェーズ1、フェーズ2)
        実施期間2011-2015(フェーズ1)/2017?2022(フェーズ2)
        プロジェクト內容

        インド北部ヒマラヤ山麓のヒマ―チャル?プラデシュ州(HP州)では、労働人口の約7割を農業従事者が占め、主に自家消費用の穀物が栽培されていました。農家の生計向上を図るため、多様な地形?気候條件や一大消費地のデリーに近いというHP州の特徴?優位性を活かして、商品価値の高い野菜栽培を中心とした作物の多様化を推進することを目的として本プロジェクトが開始されました。

        フェーズ1では作物多様化を推進するための仕組みを構築することを目的として、HP州の農業局の能力向上、農業普及員向けの研修システムの開発、普及員の技術向上、パイロット地區における作物多様化推進モデルの開発を実施しました。

        フェーズ2では、HP州內の農家のさらなる生計向上のために、農業普及員に対する研修実施や作物多様化推進のための技術パッケージの取りまとめ、農産品マーケティング振興に係る効果的な活動の特定、対象地域における作物多様化推進のための持続的な計畫の策定、食の多様化および栄養改善に関する活動、灌漑施設の維持管理のための活動を実施しました。

        日本工営の業務

        農業普及員に対する研修の実施および農業普及員から農家に対する研修のモニタリング、作物多様化推進のための技術の取りまとめ(プラグトレイ、ウォークイントンネル、ポリハウス等)、マルチシートと點滴灌漑を利用したキュウリおよびカリフラワーの促成栽培普及、作物多様化推進のための営農計畫策定支援、作物多様化および栄養改善のためのビーツパウダーの生産振興、チェックリストを用いた灌漑施設の維持管理の指導、等

        普及員による苗床準備のための農家への普及活動。健全な苗生産は野菜の収量と品質向上につながる大事なプロセスです。
        マルチシートと點滴灌漑を使ったキュウリの促成栽培。出荷時期を早めることで他地域との差別化を図り、農家の所得向上を目指しました。
        農家グループによるビーツパウダーの加工と販売。地域の栄養改善のため、需要があり栄養価の高い農産加工品の安定生産と出荷を目指しました。
        普及員による點滴灌漑施設のフィルターの維持管理方法の技術移転。適切な灌漑を行うには日常的なメンテナンスが必要です。

        北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト(ベトナム)

        國名ベトナム
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト
        実施期間2016-2021
        プロジェクト內容

        ベトナムでは、農産物の生産拡大に伴い農薬や化學肥料の使用量が増大する一方、経験と勘に頼った栽培が原因で殘留農薬や微生物による汚染などの問題が顕在化しており、農産物の安全確保が課題となっています。また、農産物の流通時の混載など、流通や加工、販売の過程での不十分な管理により、消費者の農産物の安全性に対する信頼性は必ずしも高くなく、生産者と流通業者間の信頼関係の構築が求められています。さらに、安全な農産物の消費拡大には、正しい知識に基づく効果的な啓発活動も重要です。

        本プロジェクトの目的は、ベトナム政府に正式承認された「Basic GAP」をベトナム北部2市11省に適用、普及、拡大させることにより、安全な作物(安全野菜)栽培の振興を図り、もってベトナム北部地域(2市11?。─无r産物の安全性と信頼性の向上に寄與することです。本プロジェクトでは、この目的達成に向け、①生産活動支援、②マーケティング活動支援、③消費者啓発活動の3つの活動を軸に技術協力を行いました。

        日本工営の業務

        ①生産活動支援:Basic GAP指導、土壌水質検査、農産物のサンプリング検査、內部監査の監督、生産計畫の策定支援、共同購入?共同販売體制の構築、集出荷施設の整備、生産活動モニタリング
        ②マーケティング活動支援:マッチングイベント開催、販売契約支援、目揃え會など購買者のフィードバック機會創出、集出荷活動の実施促進
        ③消費者啓発活動:學校教育、ポスターコンテスト、安全作物生産者や販売店紹介Webサイト構築、店頭啓発活動
        ベースライン調査、市場調査、エンドライン調査、生産管理構築マニュアル?サプライ?チェーン構築マニュアルの作成、等

        Basic GAP導入のため政府職員や20の農家グループ向けに栽培記録や収穫後処理に関する技術指導を実施しました。
        Basic GAPによる生産管理に加え、作物毎の特性を踏まえた土壌消毒、新品種、育苗技術、不織布等の実踐的な栽培技術が導入されました。
        収穫、洗浄、選別、梱包、出荷等の各段階で安全管理ルールを設定し集出荷體制の改善を図りました。購買者とのマッチングや販売契約締結とフィードバックを通じて問題や改善策を協議し、消費者の信頼向上を図りました。
        小中學生を対象に食品安全啓発活動を実施し、リーフレットの配布、ポスターの制作、AEONの協力を得た授賞式や展示會を開催し、子どもを通じた家庭での食品安全意識啓発を促進しました。

        トンレサップ西部流域灌漑施設改修事業(カンボジア)

        國名カンボジア
        発注者 カンボジア國水資源気象省
        プロジェクト名トンレサップ西部流域灌漑施設改修事業
        実施期間2007-2012(調査期間)、2013-2021(設計?施工期間)
        プロジェクト內容

        カンボジアのトンレサップ湖周辺地域は、同國の主要な稲作地ですが、舊共産體制下で作られた灌漑施設の多くは十分機能しておらず、生産性が低い狀態に置かれています。
        本事業は、トンレサップ湖西部に位置する農村部貧困地域の3州6地區(13,393ha)の灌漑排水施設の整備、農民水利組合の設立?強化、営農指導により農業生産の増加を図り、同地區農民の生計向上を目指すものです。
        灌漑排水施設(頭首工4ヵ所、潅漑用排水路約620km、水路付帯施設約1,100個)の整備は工期內2020年12月に完了し、灌漑用水は計畫通り末端まで行き渡っています。事業実施後、コメのha當り単位収量は約2トン増加した地區もあり、農家の所得向上と貧困軽減に寄與しています。
        本事業は當社がマスタープランから一貫して実施した案件であり、カンボジア初の円借款灌漑事業として高い注目を集めました。

        日本工営の業務

        事業実施全體管理、詳細設計、工事業者調達支援、施工監理、O&Mマニュアルの作成、政府職員?水利組合に対する水管理強化支援、農民水利組合及び農民水利グループの設立支援?組織強化並びに営農指導、業務を通じた政府職員への技術移転、等

        リアム?コン頭首工(堰長20m、全門可動堰(洪水吐ゲート1門、土砂吐ゲート1門)、最大取水量2.8m3/s)
        ルム?ハック幹線用水路(左施工前、右施工後)(臺形型コンクリート三面張り水路、最大設計用水量7.0m3/s)
        O&Mマニュアルに基づき政府職員と水利組合メンバーに対する施設維持管理?水管理研修を実施しました。
        農民水利組合への営農指導を実施しました。事業により、水稲の単位収量は増加しました。

        ミゾラム州持続可能な農業?灌漑開発のための能力強化プロジェクト(インド)

        國名インド
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名ミゾラム州持続可能な農業?灌漑開発のための能力向上プロジェクト
        実施期間2017-2022
        プロジェクト內容

        ミゾラム州はインド北東部に位置し、東はミャンマー、西はバングラデシュと國境を接しています。人口は約100萬人とインドで2番目に小さな山岳州で、事務所を構える州都アイザウィルは標高1,100mに位置し、傾斜35度以上の土地が州の70%を占め、これまで長く移動焼畑農業が営まれてきました。しかし、近年の人口増加に伴って焼畑農業の生産性が低下したことから、州政府は新土地利用政策(New Land Use Policy)として、農業の定住化を図りましたが、政策には必要な技術普及が伴っていませんでした。そのため、州政府の要請を受けて持続可能な農業?灌漑開発を促進するためにミゾラム州政府の組織能力を強化することを目的に、本プロジェクトは開始されました。
        農民參加型で定著農業を軸とした農業持続化計畫を立案し、計畫達成のために必要な技術普及の手順を実施機関(灌漑?水資源局、農業局、園蕓局、土地資源?土壌?水保全局)とともに作成し、6つのパイロット村落で有効性を検証しています。検証している技術は、灌漑インフラ整備、作物栽培技術普及、土壌流亡対策等であり、この活動を通じて、將來的に州內全體に展開できるよう技術普及の手順と手法を構築しています。同時に、政府職員の能力向上を図り、ミゾラム州政府の持続的な農業?灌漑開発の枠組みの整備も進めています。

        日本工営の業務

        事業実施方針の立案?事業進捗?成果管理、先方政府職員への技術研修の実施、本邦研修の企畫?実施、パイロット村落におけるOJT、先方政府と共同で農業持続化の手順書の作成、新手法制度化に向けた支援等

        州都アイザウィルの街並み。まるで天空の城。州人口の約3割が州都で生活しています。
        パイロット村落における持続可能な土地利用計畫作り。傾斜度やアクセス性から利用可能な農地を特定し、農民と農業の持続化に向けた対策を協議しています。
        稲作栽培技術普及にかかる実踐研修。政府職員に対して、定著農業の技術普及の基礎となる栽培データの収集と現場における観察の重要性を伝えています。
        パイロット工事を通じた灌漑施設にかかる技術検証。調査、設計、入札、施工監理、維持管理指導方法を標準化し、工事品質の向上と施設の長壽命化を図っています。

        セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト(セネガル)

        國名セネガル
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト
        実施期間2016-2021
        プロジェクト內容

        セネガルは、貿易赤字解消と食料安全保障の確立のため、コメの自給達成を目標に掲げていますが、未だ自給を達成できず、輸入に依存している狀況です。セネガル川流域は、灌漑によるイネの二期作を通じた生産量の増加が期待されていますが、様々な問題に直面し、二期作が実現できていませんでした。

        本プロジェクトでは、セネガル川流域のコメ生産量の増加に貢獻すべく、灌漑施設の適切な維持管理、適正栽培技術の普及、収穫後処理技術の改善、農業機械の効率的な運用、二期作の推進を図りました。また、セネガル川流域のコメセクター発展に向けた開発戦略を策定し、セネガル政府より承認を得ました。セネガル政府は、本戦略に基づき、コメセクターへの支援を行っています。

        日本工営の業務

        セネガル川流域におけるコメ生産の現狀と課題の把握、セネガル川流域のコメセクター発展に向けた開発戦略の策定、普及員と生産者組織への灌漑施設維持管理?水管理にかかる研修の実施、普及員への適正栽培技術にかかる研修の実施、収穫後処理関係者への技術研修の実施、農業機械オペレーターへの技術研修の実施、普及員と生産者組織への二期作計畫策定にかかる研修の実施、等

        水路改修の実踐研修。作付開始前に施設の問題を把握し、生産者自身が施設の維持管理作業を行いました。
        圃場均平の実踐研修。播種前に圃場を均平にし、適切な水管理ができるようにしました。
        苗代への播種研修。実踐を通じて生産者に対し適正技術の移転を行いました。
        コンバインハーベスターの操作方法の研修。実際の刈り取り作業を通じて、操作方法の技術移転を行いました。

        ジャルカンド州點滴灌漑導入による園蕓栽培促進事業準備調査/ジャルカンド州點滴灌漑導入による園蕓強化事業(インド)

        國名インド
        発注者 JICA(準備調査)/ジャルカンド州政府(事業)
        プロジェクト名ジャルカンド州點滴灌漑導入による園蕓栽培促進事業準備調査
        ジャルカンド州點滴灌漑導入による園蕓強化事業
        実施期間2013-2014(準備調査)/2016-2022(事業)
        プロジェクト內容

        ジャルカンド州はインド東部に位置し、國內でも貧困率が高い州です。この調査は、ジャルカンド州政府から日本政府に要請された園蕓作物栽培促進事業の実現可能性を調査することを主な目的としていました。女性農家により構成される自助グループ(Self Help Group:SHG)を介して點滴灌漑施設を普及することとなっており、女性農家のニーズを計畫に的確に反映させる必要がありました。また消耗品である點滴灌漑施設を持続的に更新するための方法を検討する必要がありました。

        調査の結果、換金作物振興による農家の生計向上のため、トレーダーと農家の取引が行われる州內の複數の集積市場(Assembling Market)にアクセスできる地域から事業対象地域を選ぶ計畫にしました。また、女性農家のニーズをもとに、家事の合間でも作業ができるよう、各世帯に設置できる簡易堆肥施設と小型育苗施設、點滴灌漑施設を一つのパッケージとして普及する計畫としました。それらにより、女性農家による土づくりと育苗、點滴灌漑による野菜栽培と出荷まで、生産プロセス全體をカバーできるようにしました。また、無理なく返済?貯蓄できる規模のSHG內のリボルビングファンドの仕組みを構築し、點滴灌漑施設の持続性を確保する計畫としました。

        その後、JICAによる有償資金協力として事業が開始され、當社の現地法人Nippon Koei India Pvt. Ltd.(NK India)が、グループ一體型案件として事業実施に関わっています。

        日本工営の業務

        準備調査:ジャルカンド州の農業概況調査、女性農家の営農狀況調査、農業用井戸の水質調査、點滴灌漑農業の現狀調査、SHGの運営狀況調査、ジャルカンド州政府の事業実施體制の調査、事業の実現可能性分析と調査結果の計畫への反映、等
        事業(NK India):事業運営全般、対象地域とSHGの選定、SHGとの合意形成、堆肥?育苗?點滴灌漑施設の調達と配布、野菜栽培の技術指導、事業モニタリング、等

        點滴灌漑施設導入のためのSHGへの説明會。本事業は女性農家のエンパワーメントを主な目的とし、SHGを通じて営農や組織運営など幅広い支援を行っています。
        點滴灌漑による野菜栽培。河川が少ないジャルカンド州の水源の多くは井戸で、節水型の點滴灌漑によって限られた井戸水を効率的に利用する必要があります。
        女性農家のニーズを踏まえ、家事の合間にも作業しやすいよう、各世帯に設置する簡易堆肥施設と小型育苗施設、點滴灌漑施設をパッケージとして普及しています。
        點滴灌漑農業を始めた農家。キサンカードという農作業や収支を記録するカードを農家に導入し、普及員がそれをもとに効果的な技術指導ができるようにしています。

        コメリン灌漑事業(I期、II期フェーズ2)(インドネシア)

        國名インドネシア
        発注者 インドネシア國公共事業?國民住宅省水資源総局
        プロジェクト名コメリン灌漑事業I期/II期フェーズ2
        実施期間1990-1996(第I期)/2006-2015(第II期フェーズ2)
        プロジェクト內容

        インドネシアでは1984年に米の自給が達成されたものの、その後も高い人口増加率と一人あたりの米消費量の増大から、引き続き米生産の基盤強化を図ることが求められていました。コメリン灌漑地區が位置するスマトラ島南部の南スマトラ州とランプン州では當時ジャワから毎年約5萬トンのコメ移入を余儀なくされており、新規灌漑開発が求められていました。

        コメリン灌漑事業は、灌漑施設の建設、圃場整備、施設?水管理能力の強化を通じ、安定的に水を供給することにより、米の増産と農家生計の向上に資することを目的として実施されました。第 I 期で頭首工、幹線水路が建設され、第II期で2次水路、3次水路の開発と灌漑地域の拡張が実施されました。第II期フェーズ2完了時の総灌漑面積は59,148haとなり、インドネシアで4番目に大きな灌漑地區となっています。

        日本工営は本事業の計畫、調査段階から関わりました。本事業を通じた灌漑施設の建設と水管理能力の向上により、水稲の単位収量は事業実施前の2.5トン/haから5.0トン/haに増加、作付面積も倍増し、インドネシアのコメ生産量増大に寄與しています。

        日本工営の業務

        事業実施全體管理、詳細設計、工事業者調達支援、施工監理、O&Mマニュアルの作成、政府職員?水利組合に対する水管理強化支援、事業効果のモニタリング?評価、業務を通じた政府職員への技術移転、等

        プルジャヤ頭首工(堰長215.5m、全門可動堰(洪水吐ゲート7門、土砂吐ゲート3門)、最大取水量 90m3/s)
        左岸から見たプルジャヤ頭首工と取水施設。取水した灌漑用水は幹線用水路を経て受益地域に供給されます。
        第I期事業で建設されたコメリン幹線用水路(臺形型コンクリート三面張り水路、最大設計用水量96m3/s)
        灌漑地區內の水田で田植えをする農家。事業により、水稲の単位収量は増加しました。

        北部ケニア干ばつレジリエンス向上のための総合開発及び緊急支援計畫策定プロジェクト/トゥルカナ地方の持続可能な自然資源管理及び代替生計手段を通じたコミュニティのレジリエンス向上プロジェクト(ケニア)

        國名ケニア
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名北部ケニア干ばつレジリエンス向上のための総合開発及び緊急支援計畫策定プロジェクト(フェーズ1:ECoRAD1)
        トゥルカナ地方の持続可能な自然資源管理及び代替生計手段を通じたコミュニティのレジリエンス向上プロジェクト(フェーズ2:ECoRAD2)
        実施期間2013-2015(フェーズ1)/2017-2022(フェーズ2)
        プロジェクト內容

        日本で災害というと地震と洪水が最初に想起されますが、アフリカ諸國では、まず干ばつを挙げる國が多いのが実情です。2008-2011年に「アフリカの角」地域で発生した大規模な干ばつでは、1,330萬人が被災し、食糧支援や栄養改善、保健衛生、飲料水などの人道支援が必要な狀態に陥りました。
        國土の8割を乾燥地?半乾燥地が占めるケニアでも、先の2008-2011年の干ばつでは、被害総額1兆4,200億円にも上り、その対応が喫緊の課題となりました。本プロジェクトでは、干ばつ被害が発生した際の緊急援助だけでは不十分であり、常日頃から「干ばつに対する強靭性(レジリエンス)」を向上させておくことが重要である、との考えから、遊牧民に対する干ばつレジリエンス向上活動を実施しました。

        日本工営の業務

        フェーズ1: ため池建設?井戸掘削による新たな水源建設、既存井戸の維持管理指導、太陽光発電を利用した揚水ポンプ導入、家畜マーケット振興、養蜂業支援、養鶏支援、小規模ビジネス支援
        フェーズ2: 井戸掘削による水源確保、水資源GISデータベース構築、牧草栽培圃場導入、女性グループに対する小規模野菜栽培支援、小學校給食における栄養改善支援、小學生に対する「野菜栽培絵日記教育プログラム」の実施、害木駆除と製炭促進
        上記の活動に対する計畫/設計、実施/運営、評価/モニタリング業務全般

        プロジェクトで建設したため池とそこに集まる數千の家畜。ため池建設計畫を策定する際には、京都大學とも連攜し、遊牧民の行動パターンや家畜が好む牧草の種類など、文化人類學的な視點も加えた活動を実施しました。
        遊牧民は必要に迫られない限り自分の家畜を売りたがりませんが、干ばつで家畜が死んでしまうリスクも高まります。家畜マーケットを利用して老いた家畜を売り、家畜群の新陳代謝を促す活動を実施しました。
        遊牧民は近年、女性と子供だけが集落に定住し子育てをする生活パターン(半定?。─藟浠筏膜膜ⅳ辘蓼?。その生活様式の変化を捉えて遊牧民女性に対する小規模野菜栽培振興活動を実施しました。
        日本の小學校で行う「アサガオの観察絵日記」にヒントを得て実施した野菜栽培絵日記教育プログラム。野菜栽培普及のため、遊牧民の子供たちに夏休みに裏庭で親と一緒に野菜を栽培してもらう活動を実施しました。

        市場志向型農業のための農業普及改善プロジェクト(パレスチナ自治區)

        國名パレスチナ自治區
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名市場志向型農業のための農業普及改善プロジェクト
        実施期間2016-2022
        プロジェクト內容

        パレスチナ自治區はイスラエルとの紛爭の影響で分離壁に囲まれ、イスラエル軍の封鎖により、域內の物流も不安定で農産物?農業資材の価格変動も大きいという特徴があります。プロジェクトでは、紛爭地特有の課題とパレスチナ農業の強みの両方を把握したうえで、現地に合った農業普及手法を考え、パレスチナ自治政府職員の能力強化を通じて、農家の農業所得の向上と安定化を目指しました。

        自治政府の農業普及に、対象農家による既存の優良農家への視察を取り入れ、対象農家が市場を訪問して情報を得る機會を設け、市場志向型農業への転換のための動機づけを図りました。また、農家が実踐できる簡易なマーケティング手法の開発、作物多様化による農業所得安定化、點滴灌漑の改善、病害蟲防除技術の普及、羊の給餌?飼育?疾病対策、果樹の剪定技術の普及、営農記録の普及等も行いました。さらには、男女農家間の情報?技術格差を是正するための技術研修も実施し、農業所得の改善に結び付くジェンダー主流化も目指しました。

        日本工営の業務

        ヨルダン川西岸地區の農業?農作物市場の概況調査、効果的な農業普及手法の構築、農業普及に活用する技術マニュアルの作成、農業庁職員が実施する農業普及活動の実施支援、農業庁職員による日本視察の支援、等

        紛爭地でも前向きに市場志向型農業を実踐している先進的ニンジン農家の視察。後ろに見える分離壁はヨルダン川西岸地區を囲み人と物の移動を妨げています。
        観光地ベツレヘムの卸売市場を訪問してニーズや価格の特徴を認識する野菜農家。農業所得向上と安定化に必要な多様な情報が入手できる機會を設けました。
        女性農民のエンパワーメントのための養蜂技術研修。パレスチナの女性農家は、宗教的な背景もあり、新技術を得る機會が男性に比べて少ない傾向があります。
        土壌伝染性病害が多発する農地で栽培できる接木苗スイカの導入と普及。農地が少ないパレスチナでは、連作に起因する病害蟲の防除技術が必要とされています。

        東部県農業生産向上プロジェクト(ルワンダ)

        國名ルワンダ
        発注者 國際協力機構(JICA)
        プロジェクト名東部県農業生産向上プロジェクト
        実施期間2010-2013
        プロジェクト內容

        ルワンダは人口密度がサブサハラアフリカで最も高く、世帯當たりの農地面積も非常に小さい國です。農地の大部分が丘陵地で、天水に依存した生産性の低い不安定な農業が営まれています。近年増加する人口に対応した食料を生産するには、限られた農地での生産性を高める必要がありました。

        プロジェクトでは、生産性の高い水稲栽培技術の普及、米の収穫後処理技術の改善、市場ニーズに合った園蕓作物栽培技術の普及、農民組合運営能力強化、農業普及従事者の能力向上等を通じて、東部県の農業生産の向上を図りました。

        技術研修では、適正間隔の目印付きのロープを使った田植え技術、ペットボトル容器を使った化學肥料計量技術、歩幅を使った面積計測方法、土壌流出を防ぐためのパイナップル畑への承水路の普及など、現地で容易に入手できる素材を使った技術を導入?普及しました。

        日本工営の業務

        東部県の稲作?園蕓作物栽培?収穫後処理の概況調査、稲作?園蕓作物栽培?収穫後処理技術マニュアルの作成、農家グループ向けの技術研修の実施、農業動物資源省職員の能力強化、等

        収量を向上させるための適正な定植間隔の目印付きの麻ロープを使った田植え技術研修。単位面積あたりの収量を高めるには適正間隔での定植が重要です。
        現地の鉄工所で作成可能な簡易な構造の脫穀機を使った収穫後処理技術研修。持続性のため、現地で製造でき、部品も現地調達できる技術の導入を目指しました。
        女性農家を対象にした丈夫な野菜苗を育てるための苗畑での播種?育苗技術研修。90年代の內戦により寡婦となった女性農家が多く、支援が必要とされています。
        現地で入手可能なバナナ莖皮を使った育苗ポットの導入。政府は環境保全のためにビニール製品を規制していて農家はビニールポットを使うことができませんでした。

        年度別の農業?農村開発分野の主な業務受注実績

        2021年6月期(2020年7月?2021年6月)

        プロジェクト名
        発注者
        バングラデシュ國南部チョットグラム地域開発事業準備調査 JICA
        アフリカ地域CARDにおける稲作技術評価に係る情報収集?確認調査 JICA
        アフリカ地域IFNAにおけるICSA展開促進及び研修事業促進情報収集?確認調査 JICA
        ネパール國種子品質管理システム能力強化プロジェクト詳細計畫策定調査 JICA
        ネパール國タライ平野灌漑農業振興プロジェクト JICA
        セネガル國北部アグロポール整備に係る情報収集?確認調査 JICA
        ケニア國コールドチェーン事業準備調査(予備調査) 民間企業
        インド國ウッタラカンド州統合的園蕓農業開発事業準備調査 JICA
        タンザニア國SHEPアプローチを活用した県農業開発計畫実施能力強化プロジェクト(第2期) JICA
        スリランカ國サプライチェーン強化を通じた中小規模農家の生計向上プロジェクト JICA
        ケニア國乾燥?半乾燥地域における食と栄養改善を通じた気候変動適応力強化プロジェクト詳細計畫策定調査(栄養改善) JICA

        2020年6月期(2019年7月?2020年6月)

        プロジェクト名
        発注者
        バングラデシュ國都市機能強化事業準備調査 JICA
        インド國ヒマーチャル?プラデシュ州作物多様化推進プロジェクトフェーズ2(第2期) JICA
        パレスチナ自治區市場志向型農業のための農業普及改善プロジェクト(第3期) JICA
        インドネシア國ルンタン灌漑近代化事業 インドネシア政府
        スリランカ國北中部連珠型ため池灌漑開発事業準備調査 JICA
        セネガル國南東部?カザマンス地域稲作を中心とした農業?栄養に係る情報収集?確認調査 JICA
        スリランカ國農薬?肥料の安全?適正利用促進プロジェクト(計畫フェーズ) JICA
        アフリカ地域IFNA全アフリカ展開に向けた情報収集?確認調査 JICA
        キューバ國基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト(第3年次) JICA
        ケニア國小規模農民組織強化?アグリビジネス振興プロジェクト JICA
        インド國ヒマーチャル?プラデシュ州作物多様化推進事業フェーズ2準備調査 JICA
        ネパール國タライ東部地區灌漑施設改修計畫準備調査 JICA
        ケニア國灌漑地區におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト(第2期) JICA

        2019年6月期(2018年7月?2019年6月)

        プロジェクト名
        発注者
        ケニア國トゥルカナ持続可能な自然資源管理及び代替生計手段を通じたコミュニティのレジリエンス向上プロジェクト(第2フェーズ) JICA
        ミャンマー國加工?梱包技術導入による遠隔地域における高付加価値農産物のバリューチェーン構築に関する普及?実証事業 民間企業
        インド國ミゾラム州持続可能な農業?灌漑開発のための能力強化プロジェクト(第2期) JICA
        タンザニア國SHEPアプローチを活用した県農業開発計畫実施能力強化プロジェクト(第1期) JICA
        アジア地域ASEAN-JICAフードバリューチェーン開発支援に係る情報収集?確認調査 JICA
        ミャンマー國集約型農業に資する優良種子生産と調整?販売事業普及?実証事業 民間企業
        スリランカ國農業分野に係る情報収集?確認調査 JICA
        ケニア國灌漑地區におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト(第1期) JICA
        ネパール國タライ平野灌漑農業振興プロジェクト JICA
        ベトナム國ダラット高原花卉栽培技術高度化にかかる案件形成調査 民間企業
        ベトナム國北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト(第2期) JICA
        ミャンマー國農業所得向上事業 ミャンマー政府
        セネガル國セネガル川流域灌漑稲作事業準備調査 JICA
        ベトナム國農業分野における中小企業海外展開支援及び今後の農業分野の協力方向性に係る情報収集?確認調査 JICA
        セネガル國セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト(第3年次) JICA
        ケニア國ビクトリア湖沿岸地域における潅漑整備計畫に係る情報収集?確認調査 JICA
        セネガル國食料安全保障とレジリエンスのガバナンスに係る能力向上プロジェクト(第二段階) JICA

        2018年6月期(2017年7月?2018年6月)

        プロジェクト名
        発注者
        セネガル國セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト(第2年次) JICA
        フィリピン國センサーネットワークとクラウド技術を用いた遠隔灌漑用水管理システムのための案件化調査 民間企業
        インド國ミゾラム州持続可能な農業灌漑開発のための能力強化プロジェクト JICA
        ナミビア國市場志向型農業?畜産復興に向けた情報収集?確認調査 JICA
        ミャンマー國花卉種苗?生産農場造成事業(施工アドバイザリー) 民間企業
        ルワンダ國小規模農家市場志向型農業プロジェクト(第3年次) JICA
        バングラデシュ國地方行政強化事業 バングラデシュ政府
        ミャンマー國農業開発支援プロジェクト(灌漑管理組織強化) ミャンマー政府
        パレスチナ自治區市場志向型農業のための農業普及改善プロジェクト(第2期) JICA
        セネガル國食料安全保障とレジリエンスのガバナンスに係る能力向上プロジェクト(第一段階) JICA
        インド國協同組合を通じた酪農セクター生計向上事業準備調査 JICA
        セネガル國小規模園蕓農家能力強化プロジェクト(第2期) JICA

        2017年6月期(2016年7月?2017年6月)

        プロジェクト名
        発注者
        ベトナム國成果連動型地方開発事業(成果連動型事業実施支援) JICA
        ベトナム國北部地域における安全作物の信頼性向上プロジェクト(第1期) JICA
        タンザニア國全國灌漑マスタープラン改訂プロジェクト JICA
        カンボジア國種子生産?普及プロジェクト詳細計畫策定調査(種子生産) JICA
        インド國ヒマーチャル?プラデシュ州作物多様化推進プロジェクト(フェーズ2) JICA
        キューバ國基礎穀物のための農業普及システム強化プロジェクト JICA
        ミャンマー國貧困削減小規模インフラ情報収集?確認調査 JICA
        スリランカ國北中部乾燥地域における連珠型ため池灌漑開発計畫プロジェクト(第2期) JICA
        タンザニア國県農業開発計畫(DADPs)灌漑事業推進のための能力強化プロジェクトフェーズ2(ジェンダー主流化) JICA
        ケニア國トゥルカナ持続可能な自然資源管理及び代替生計手段を通じたコミュニティのレジリエンス向上プロジェクト(第1フェーズ) JICA
        フィリピン國ミンダナオ持続的農地改革?農業開発事業フェーズ2 フィリピン政府
        セネガル國小規模園蕓農家能力強化プロジェクト(第1期) JICA
        インドネシア國食糧安全保障のための灌漑開発?管理長期戦略策定プロジェクト詳細計畫策定調査(農業生産) JICA
        インドネシア國食糧安全保障のための灌漑開発?管理長期戦略策定プロジェクト詳細計畫策定調査(灌漑排水計畫) JICA
        ベトナム國中部高原水資源管理情報収集?確認調査 JICA
        タンザニア國県農業開発計畫(DADPs)灌漑事業推進のための能力強化計畫プロジェクトフェーズ2(施工管理) JICA
        ミャンマー國花卉種苗?生産農場造成設計業務(調査?設計) 民間企業
        ミャンマー國地方部農村インフラ整備計畫準備調査 JICA
        セネガル國天水稲作持続的生産支援プロジェクト(第3年次) JICA
        ミャンマー國集約型農業に資する優良種子生産と調整?販売事業普及?実証事業支援業務 民間企業
        ミャンマー國加工?梱包技術導入による遠隔地域における高付加価値農産物のバリューチェーン構築に関する普及?実証事業支援業務 民間企業
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